Windows10で「メモリ増設したのに使用可能メモリが増えない」原因と解決策【完全ガイド】

Windows10でメモリを増設したのに、「実装RAM：16GB（8GB使用可能）」と表示されて困っていませんか。

せっかくお金と時間をかけてメモリを増やしたのに、思ったほどパソコンが速くならないと不安になりますよね。

実はこのトラブル、ハードの故障ではなく設定やシステムの仕組みが原因であることがほとんどです。

この記事では、初心者でも理解できるように、メモリが「認識されているのに使えない」理由を図解付きでわかりやすく解説。

さらに、BIOS設定・Windowsの見直し・物理的チェックまで、実際に効果のあった完全解決ステップを紹介します。

順番に確認していけば、あなたのPCでも「使用可能メモリが増えない」問題を確実に解決できます。

メモリを増設したのに使用可能メモリが増えない？｜まず理解すべき仕組みと現象

「メモリを増設したのに、Windows10で“使用可能メモリ”が増えていない…。」

そんな表示を見て戸惑う人はとても多いです。特に「実装RAM16GB（8GB使用可能）」のように表示されると、「故障？」「増設ミス？」と不安になりますよね。

ですが安心してください。この現象の多くは、パーツの不具合ではなく、WindowsやBIOSの仕組みを正しく理解すれば解決できる問題です。

「実装RAM」と「使用可能メモリ」の違いを図解レベルで理解しよう

まず押さえておきたいのは、「実装RAM」と「使用可能メモリ」は同じものではないという点です。

実装RAMとは、マザーボードに物理的に取り付けられたメモリの合計量。

一方で、使用可能メモリとは、Windowsがアプリやシステム動作に実際に利用できる領域です。

項目	意味	例
実装RAM	物理的に搭載されたメモリ総量	16GB
使用可能メモリ	Windowsが実際に使える容量	8GB
ハードウェア予約済み	システムやGPUが専用確保している領域	8GB

たとえば16GB搭載しても、そのうち8GBがハードウェア予約領域に割り当てられていれば、Windowsが自由に使えるのは残りの8GBだけになります。

つまり「実装＝存在している」「使用可能＝実際に動作に使える」という違いです。

なぜ“認識されているのに使えない”状態が起きるのか

Windows10では、ハードウェアやOSの仕様によってメモリ空間の一部が予約される仕組みになっています。

代表的なのが「ハードウェア予約済みメモリ」と呼ばれる領域で、ここにはBIOS制御領域、内蔵GPU（グラフィックス）、デバイスドライバー用のメモリなどが含まれます。

たとえばオンボードGPU（CPU内蔵グラフィックス）を使用している場合、映像処理のためにメモリの一部（例：2GB〜8GB）が自動的に割り当てられることがあります。

このため、システムはメモリを「認識しているのに使えない」状態になります。

物理的な不良ではなく、設定・構成上の制限による現象であるケースが大半です。

ただし、BIOSでもメモリが正しく認識されていない場合は、物理的な接触不良や規格不一致の可能性も出てきます。

次章では、その判別を行うための「確認ステップ」を丁寧に見ていきましょう。

原因を突き止める前に！現状を正確に確認する3ステップ

いきなり設定をいじるのではなく、まずは「現状がどの段階で止まっているか」を把握することが解決への最短ルートです。

以下の3ステップを順番に行うことで、ソフトウェア・ハードウェアどちらに原因があるのかを見極められます。

① Windows設定で「実装RAM」と「使用可能メモリ」を確認する

最もシンプルな方法は、設定画面から確認することです。

スタートメニュー →「設定」→「システム」→「バージョン情報」と進み、「実装RAM」の項目を見てみましょう。

ここに「16GB（8GB使用可能）」のように表示されている場合は、システムがメモリを認識しているにもかかわらず、使用制限がかかっている証拠です。

表示例	状態
実装RAM：16GB	全容量を使用中（正常）
実装RAM：16GB（8GB使用可能）	一部しか使えていない（要確認）
実装RAM：8GB	物理的に認識されていない（接触や規格の問題）

② タスクマネージャーで「ハードウェア予約済み」メモリを確認

より詳しく状況を確認するには、タスクマネージャーを使います。

Ctrl + Shift + Escキーで開き、「パフォーマンス」タブ → 「メモリ」を選択。

右下の「ハードウェア予約済み」という項目を確認してください。

ここが2GB以上など異常に大きい場合、それが使用可能メモリが減っている主な原因です。

ハードウェア予約済み	状態
100MB〜500MB	正常範囲
1〜2GB	設定やドライバーによる軽度の問題
2GB以上	BIOS・GPU・互換性問題の可能性大

この値が大きいほど、「認識はされているが使えない領域」が多いということです。

③ BIOS画面でメモリ認識を確認する

最後にBIOS（基本入出力システム）をチェックします。

パソコンを再起動し、起動直後に「F2」または「Delete」キーを押してBIOS設定画面に入ります。

「System Information」や「Main」などに表示されているメモリ容量を確認し、搭載量と一致しているかを確認しましょう。

もしBIOS上でも増設後の容量が反映されていない場合は、物理的な差し込み不良や規格不一致の可能性が高いです。

逆にBIOSで認識されているのにWindows上で使えない場合は、設定・ドライバー・OS側の制限が原因です。

この3ステップを丁寧に行うだけで、問題の方向性が「ハード」か「ソフト」かを明確に切り分けられます。

次の章では、実際に「使用可能メモリが増えない」主な原因をひとつずつ具体的に解説していきます。

メモリが使えない主な原因7選｜トラブルパターン別に徹底解説

ここでは、「メモリを増設したのに使用可能容量が増えない」ときに考えられる主な原因を整理していきます。

単にハードの問題ではなく、Windows10やBIOSの設定が影響していることも多いので、順にチェックしていきましょう。

① メモリの差し込み不良・接触不良

最も多い原因がこの差し込み不良です。

メモリは「カチッ」と音がするまでしっかりと押し込まれていないと、BIOSやWindowsが正しく認識できません。

また、スロット内部にホコリや酸化皮膜があると、端子がうまく接触せず“半認識”の状態になることがあります。

症状	考えられる原因
電源は入るが画面が真っ黒	メモリの接触不良
BIOSで容量が正しく表示されない	差し込み不足またはスロット側の汚れ
起動後すぐフリーズする	端子が不安定な接触状態

一度メモリを抜き、柔らかい布で金属端子を軽く拭いてから再装着してみましょう。

「両端のラッチがしっかり閉じているか」を目視で確認することがポイントです。

② メモリ規格（DDR3/DDR4/DDR5）の不一致

メモリにはDDR3、DDR4、DDR5といった世代があり、形状やピン数が異なります。

たとえばDDR4対応マザーボードにDDR3メモリは物理的に挿せません。

無理に押し込むと、メモリやスロットを破損させる恐れがあります。

規格	ピン数	対応世代の目安
DDR3	240ピン	古い第3～第5世代Intel CPUなど
DDR4	288ピン	第6～第12世代CPU対応
DDR5	288ピン（異なる切り欠き）	第12世代以降のCPU対応

さらに、デスクトップ用（DIMM）とノート用（SO-DIMM）は長さも違います。

対応表やメーカー公式サイトで、自分の機種がどの規格・速度（例：DDR4-2666）に対応しているかを必ず確認しましょう。

③ 32bit版Windowsによる容量制限

32bit版のWindows10では、システム構造上最大4GBまでしかメモリを認識できません。

実際に使えるのは約3.2～3.5GBで、残りはアドレス空間の制約で使えません。

いくらメモリを16GBや32GBに増設しても、32bitOSのままでは反映されないのです。

OSの種類	認識できるメモリ上限
Windows10 32bit	約4GB
Windows10 64bit	理論上2TB以上（実質はCPU・マザーボード依存）

確認方法は簡単で、「設定」→「システム」→「バージョン情報」から「システムの種類」を見てください。

もし「32ビット オペレーティングシステム」と表示されていたら、解決には64bit版への再インストールが必要です。

④ BIOS設定・バージョンが古い

BIOSのバージョンが古いと、新しいメモリを正しく認識できないことがあります。

特に「Memory Remap Feature」や「Memory Hole」といった機能が無効になっていると、4GB以上の領域が正しく割り当てられません。

確認項目	内容
Memory Remap	有効（Enabled）になっているか
BIOSバージョン	最新にアップデートされているか
設定の破損	初期化（Load Defaults）で改善する場合あり

BIOSアップデートはリスクも伴うため、メーカー公式サイトの手順書を必ず確認しましょう。

最新化によってメモリ互換性や認識上限が改善されることがあります。

⑤ グラフィックス共有メモリ（オンボードGPU）の影響

CPU内蔵GPUを使っている場合、映像処理にメインメモリの一部が割り当てられます。

これが「ハードウェア予約済み」メモリを大きくする原因です。

GPU設定	メモリ使用例
オンボード（内蔵GPU）	最大8GB程度を共有
外部GPU（独立GPU）	専用メモリを使用、システムRAMをほぼ使用しない

BIOS設定で「IGD Memory」や「UMA Frame Buffer Size」といった項目を調整することで、割り当て量を減らせる場合があります。

⑥ デバイスドライバーや仮想化機能の設定不備

古いデバイスドライバーや、仮想化機能（Hyper-Vなど）が有効な状態でもメモリ予約領域が増えることがあります。

「デバイスマネージャー」で主要デバイスのドライバーを更新し、不要な仮想化機能をオフにしてみましょう。

⑦ メモリやスロットの故障・初期不良

すべての設定を見直しても改善しない場合は、物理的な故障の可能性があります。

「Windowsメモリ診断」や「MemTest86」を使用してテストし、エラーが出る場合は初期不良や相性問題の可能性が高いです。

新品でも不良はあり得ます。テスト結果が不安定なら交換対応を検討しましょう。

設定で改善できる！Windows10側の具体的な解決策

ここからは、ハード面に異常がない前提で、Windows10の設定を調整して問題を解消する方法を紹介します。

これらは難しい操作ではなく、ほとんどが再起動を含む簡単な手順です。

「msconfig」で最大メモリ設定をリセットする

Windowsには、起動時に使用するメモリを制限する隠し設定があります。

これがオンになっていると、どんなに増設しても全容量を使えません。

手順	操作内容
①	Windowsキー＋Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
②	「msconfig」と入力してEnter
③	「ブート」タブ→「詳細オプション」を開く
④	「最大メモリ」のチェックを外す

一度チェックを入れて任意の値を設定し、その後外して再起動すると改善するケースもあります。

設定変更後は必ず再起動して反映を確認しましょう。

「ハードウェア予約済み」メモリを減らす設定手順

タスクマネージャーで確認した「ハードウェア予約済み」領域が大きい場合、次の方法で改善できることがあります。

• グラフィックスドライバーを最新に更新する
• BIOS設定でグラフィックスメモリ割り当てを調整する
• 不要なデバイスを無効化して再起動する

また、「msdt.exe -id DeviceDiagnostic」を実行してハードウェアトラブルシューティングを行うと、自動でドライバー関連の問題が修正される場合もあります。

デバイスドライバー更新と仮想化設定の見直し

特に内蔵GPU（Intel HD Graphicsなど）やチップセットドライバーが古いと、メモリ割り当ての不具合を引き起こすことがあります。

「デバイスマネージャー」→対象デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」から最新版に更新しましょう。

また、「Windowsの機能の有効化または無効化」から「Hyper-V」をオフにすると改善する場合もあります。

設定の変更とドライバー更新を組み合わせることで、8割以上のケースは改善します。

BIOSでできる対処法とリスク回避のコツ

Windows10の設定を確認しても改善しない場合、次に見直すべきはBIOS（バイオス）です。

BIOSはパソコンの“心臓部”ともいえる制御システムで、メモリの認識方法にも直接関係しています。

ただし、操作を誤ると起動できなくなることもあるため、慎重に行うことが大切です。

BIOS設定リセット（Load Defaults）の手順

設定を何度も変更していると、メモリ関連の項目が誤って保存され、認識が不安定になることがあります。

その場合はBIOSを初期化してみましょう。

手順	内容
①	パソコン起動時に「F2」または「Delete」キーを連打してBIOSを開く
②	「Exit」または「Save & Exit」タブへ移動
③	「Load Setup Defaults」または「Load Optimized Defaults」を選択
④	変更を保存して再起動する（Save & Exit）

この操作により、メモリ関連設定も含めてメーカー出荷時の状態に戻ります。

設定リセット後に使用可能メモリが正常化するケースも多いです。

「Memory Remap Feature」を有効化する

4GB以上のメモリを搭載している場合は、「Memory Remap Feature」という設定が無効になっていると、上位メモリ領域が使えません。

この設定はBIOSの「Advanced」や「North Bridge Configuration」などの項目にあることが多いです。

設定項目	推奨値
Memory Remap Feature	Enabled（有効）
Memory Hole Remapping	Enabled（有効）

設定を変更したら「Save & Exit」で保存し、再起動後にタスクマネージャーでメモリ容量を再確認してください。

注意： この設定を変更しても効果がない場合は、BIOSバージョンの更新を検討しましょう。

BIOSアップデートで改善できるケースと注意点

BIOSのバージョンが古いと、新しいメモリモジュールを正しく認識できない場合があります。

マザーボードメーカーの公式サイトで最新バージョンを確認し、「Release Note（更新内容）」に「Memory compatibility（メモリ互換性）」の記載があればアップデートを検討してよいでしょう。

項目	内容
アップデート方法	USBメモリまたは専用ツール（EZ Flashなど）を使用
所要時間	約5〜10分（モデルによる）
リスク	途中で電源が切れるとマザーボードが起動不能になる

BIOS更新はリスクを伴います。ノートパソコンの場合は必ずACアダプターを接続し、デスクトップPCの場合は停電リスクを避けるためUPS（無停電電源装置）の使用をおすすめします。

BIOS更新後にメモリ互換性が改善されることも多く、最新化は長期的に見ても有効な手段です。

それでも直らないときに試す上級対処法

ここまでの設定や確認を行っても改善しない場合、システム全体を見直す段階です。

これ以降は少し上級者向けですが、確実な解決を目指すなら試す価値があります。

OSの再インストールでシステム設定をリセット

長期間使っているWindowsは、システムファイルの破損や設定の不整合により、メモリ認識に不具合を起こすことがあります。

こうした場合はクリーンインストール（完全再インストール）を行うと改善することがあります。

方法	ポイント
Windows10をUSBメディアから再インストール	事前にデータをバックアップする
プロダクトキーを確認	「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」で確認
ドライバーの再導入	再インストール後はチップセット・GPUドライバーを最新化

ソフト的な問題が根深い場合、再インストールでほぼ確実に改善します。

64bit版Windowsへの移行でメモリ上限を突破

32bit版Windowsを使っている場合は、64bit版への移行が唯一の抜本的な解決策です。

64bit版ではメモリアドレス空間が拡張され、16GB以上のメモリも問題なく認識されます。

OS	理論上の最大メモリ容量
Windows10 Home 64bit	128GB
Windows10 Pro 64bit	2TB

ただし、64bit版への変更にはクリーンインストールが必要です。

古いCPUやマザーボードが64bit命令セットに対応していない場合は、買い替えも検討しましょう。

MemTest86などの診断ツールでハード不良を特定

すべての設定を確認しても解決しない場合は、メモリ自体の不良や相性問題が原因の可能性があります。

「MemTest86」や「Windowsメモリ診断」を使用してハードウェアテストを行いましょう。

ツール名	特徴	所要時間
Windowsメモリ診断	標準搭載、再起動して自動検査	約30分
MemTest86	USB起動で詳細診断、微細なエラーも検出可能	数時間〜一晩

テスト結果にエラーが出る場合は、メモリモジュールを1枚ずつ差し替えて原因を特定します。

エラーの出たメモリは交換が必須です。保証期間内であれば販売店で交換対応を依頼しましょう。

ここまで行えば、「使用可能メモリが増えない」問題の9割以上は解決できます。

次の章では、今後同じトラブルを起こさないための「予防策と増設時のコツ」をまとめます。

トラブルを防ぐためのメモリ増設マニュアル

ここまでの手順で問題を解決できたとしても、次に大切なのは「再発防止」です。

メモリ増設は一見シンプルな作業に見えますが、わずかな見落としがトラブルの原因になります。

ここでは、専門家が実践している安全で確実な増設手順と、購入前の確認ポイントをまとめました。

購入前に必ず確認すべき「対応規格」と「最大容量」

最初に確認すべきは、マザーボードやノートパソコンの対応規格と最大搭載容量です。

これを無視すると、どれだけ高性能なメモリを買っても認識されません。

確認項目	内容	確認方法
メモリ規格	DDR3 / DDR4 / DDR5 のどれに対応しているか	メーカー公式ページまたはマニュアル
最大搭載容量	認識可能な合計メモリ量（例：最大32GBなど）	マザーボード仕様書
スロット数	空きスロットがあるか、デュアルチャネル構成可能か	タスクマネージャーまたはCPU-Zで確認

また、複数枚使用する場合は同じメーカー・同じ型番のメモリを使用するのが理想です。

異なる種類を混在させると、速度が落ちたりデュアルチャネルが無効になる場合があります。

静電気対策と安全な装着手順

メモリは静電気に非常に弱いパーツです。増設時には必ず静電気対策を行いましょう。

ステップ	手順
①	電源を完全に切り、電源ケーブルを抜く
②	金属部分（ドアノブなど）に触れて静電気を放電
③	静電気防止手袋を着用（推奨）
④	メモリをスロットの切り欠きに合わせて垂直に差し込む
⑤	「カチッ」と音がしてラッチが自動で閉まるまでしっかり押し込む

無理に押し込んだり、角度をつけて挿入するとスロットを破損させるおそれがあります。

正しく装着できていれば、メモリの金属端子部分は完全に見えなくなります。

増設後の動作確認と安定性テスト

増設後は必ずメモリが正しく認識されているかを確認しましょう。

「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「実装RAM」と「使用可能メモリ」をチェックします。

その後、「Windowsメモリ診断」または「MemTest86」でメモリエラーがないか確認します。

ツール名	特徴	推奨使用タイミング
Windowsメモリ診断	Windows標準機能。軽度な確認向け	増設直後
MemTest86	詳細な検査が可能。長時間実行で微小エラーも検出	長時間の安定動作を確認したい場合

この確認を怠ると、後からフリーズやブルースクリーンが発生するリスクが高まります。

まとめ｜焦らず順に確認すれば必ず解決できる

ここまで見てきたように、「メモリ増設したのに使用可能メモリが増えない」という問題には、複数の原因が絡んでいます。

しかし、焦らず手順を追って確認していけば、必ずどこかに解決の糸口があります。

この記事で紹介したチェック手順まとめ

問題解決の流れを整理すると、次のようになります。

ステップ	目的
① 現状確認	実装RAM・使用可能メモリ・ハードウェア予約領域を確認
② ハード確認	メモリの差し込み・規格一致・BIOS認識をチェック
③ OS設定確認	msconfig・デバイスドライバー・ハードウェア予約を見直す
④ BIOS設定	Memory Remapを有効化・最新バージョンへ更新
⑤ 最終手段	OS再インストール・64bit移行・メモリ交換を検討

この手順を順番に実践するだけで、ほとんどの「使用可能メモリが増えない」問題は解決できます。

専門家に相談すべきタイミングと費用目安

それでも改善しない場合は、専門家に相談するのが安全です。

相談先	内容	料金目安
購入店舗のサポート	初期不良・相性問題の確認	無料〜5,000円
パソコン修理専門店	診断・メモリ交換作業	3,000〜8,000円
メーカーサポート	保証内修理・BIOS更新サポート	保証内なら無料

BIOSの更新やメモリ交換に不安がある場合は、自己解決を続けるよりも専門家に依頼するほうが安全で確実です。

メモリ問題は、正しい手順と冷静な確認で必ず解決できます。

トラブルを乗り越えた経験は、今後のPCライフで必ず役立ちます。次に同じ状況に遭遇しても、あなたはもう迷わないでしょう。